後祭・山鉾巡行(2)の続きになります。 北観音山の次に来たのが、3番目の浄妙山(じょうみょうやま)。 浄妙山は、「平家物語」の宇治川の合戦にて、一来(いちらい)法師が三井寺の僧兵・浄妙(じょうみょう)の 頭上を飛び越して先陣をとった場面が表現された山です。 下の浄妙と上の一来法師は法師の左手と浄妙の頭とが木片の楔だけで繋がっています。 宇治橋を表す黒漆塗の橋桁には何本もの矢を刺して戦いの雰囲気を再現しています。 続いて来たのが、役行者山(えんのぎょうじゃやま)。 山の御神体として修験道の開祖・役行者、一言主神(ひとことぬしのかみ)、葛城神(かつらぎのかみ)がまつられ、 役行者が一言主神を使って大峰山と葛城山の間に橋を掛けさせようとした様子が表現されています。 更にまわって、周りからは歓声と拍手が沸きあがりました。 中央奥の洞に鈴杖を持った役行者、左側に立って手に斧を持つのは一言主神、右側の葛城神は宝輪と末広を持ち、 一言主神と葛城神には朱傘が2本立っています。 続いて来たのが、黒主山(くろぬしやま)。 謡曲『志賀』にもとづき、歌人大友黒主(おおともくろぬし)が志賀の桜を仰ぎ見る様子を表した山です。 山を飾る桜の造花は魔除けになるといわれ、翌年の粽(ちまき)に添えられて授与されるそうです。
by isshiyu143
| 2016-07-31 13:27
| 京都
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