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祇園祭 山鉾巡行(3)


後祭・山鉾巡行(2)の続きになります。
北観音山の次に来たのが、3番目の浄妙山(じょうみょうやま)。


浄妙山は、「平家物語」の宇治川の合戦にて、一来(いちらい)法師が三井寺の僧兵・浄妙(じょうみょう)の
頭上を飛び越して先陣をとった場面が表現された山です。
下の浄妙と上の一来法師は法師の左手と浄妙の頭とが木片の楔だけで繋がっています。
宇治橋を表す黒漆塗の橋桁には何本もの矢を刺して戦いの雰囲気を再現しています。
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交差点の中央で、山を担いで90度まわります。
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無事、方向転換を終え、烏丸方向へ進みます。
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続いて来たのが、役行者山(えんのぎょうじゃやま)。
山の御神体として修験道の開祖・役行者、一言主神(ひとことぬしのかみ)、葛城神(かつらぎのかみ)がまつられ、
役行者が一言主神を使って大峰山と葛城山の間に橋を掛けさせようとした様子が表現されています。
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この山は、担いで90度以上まわりだしました。
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更にまわって、周りからは歓声と拍手が沸きあがりました。
中央奥の洞に鈴杖を持った役行者、左側に立って手に斧を持つのは一言主神、右側の葛城神は宝輪と末広を持ち、
一言主神と葛城神には朱傘が2本立っています。
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結局、担ぎながら連続で2回もまわっていました。
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続いて来たのが、黒主山(くろぬしやま)。
謡曲『志賀』にもとづき、歌人大友黒主(おおともくろぬし)が志賀の桜を仰ぎ見る様子を表した山です。
山を飾る桜の造花は魔除けになるといわれ、翌年の粽(ちまき)に添えられて授与されるそうです。
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この山も90度以上まわりだしました。
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こちらも、周りからは歓声と拍手が沸きあがりました。
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360度担いでまわっています。
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更にまわりだし、なんとなんと3回転目になります。
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外国人からは「ブラボー」と歓声もあがり、周りの歓声や拍手が、更に大きくなりました。
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無事、方向転換を終え、烏丸方向へ進みます。
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今回、鉾の辻回しだけでなく、山の方向転換も結構楽しめました。
このあとも、5基の山鉾巡行が続きます。






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by isshiyu143 | 2016-07-31 13:27 | 京都 | Comments(2)

祇園祭 山鉾巡行(2)


今日(7月24日)も、先週に引き続き祇園祭の山鉾巡行を見に出かけました。
先週が前祭(さきまつり)で、今週は後祭(あとまつり)です。
後祭は、前祭と逆コースになるため、烏丸御池 (午前9時30分) →河原町御池(10:05) → 四条河原町(10:40)
→ 四条烏丸 (11:20)まで巡行します。

今回は「辻回し」を見ようと、朝8時ごろから四条河原町の交差点付近に到着し待機していましたが、
先週の天気とは違い、今日は日差しが強くとても暑い日になり、少しバテそうになりました。
今日も日曜日なので、約10万人が見物に訪れたそうです。

巡行の先頭で来たのが、「くじ取らず」の橋弁慶山(はしべんけいやま)。
鎧姿に大長刀を持つ弁慶と、橋の欄干の擬宝珠の上に足駄で立ち、 右手に太刀を持つ牛若丸が五条の大橋で戦う姿をあらわしています。

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交差点の中央付近までやってきました。
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方向を変えるため全員で山を担ぎます。「せーの」。
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一気に山を回していきます。
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無事に90°回りきりました。周りからは拍手。
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次に来たのが、これも「くじ取らず」の北観音山 (きたかんのんやま)
辻回しのため、慎重に青竹を敷いています。
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北観音山がやってきました。
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交差点にゆっくりと入ってきました。
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青竹に水を撒きます。
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車輪を青竹に載せます。
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車輪の軸に綱を巻きます。
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準備が終わり、掛け声とともに横に引っ張ります。「エ-ンヤ-ラ-ヤ-」。
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少しだけまわりました。
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更に、青竹を敷き直し水を撒きます。
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もう一度、掛け声とともに引っ張ります。「エ-ンヤ-ラ-ヤ-」。
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だいぶんまわりました。もう少し。
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もう一度引っ張り、無事回りきりました。
周りからは歓声と拍手が起こります。
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四条烏丸へ向かって進みます。
両側の沿道には沢山の人が詰め掛けていていました。
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このあと、8基の山鉾が続きます。






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by isshiyu143 | 2016-07-24 22:07 | 京都 | Comments(0)

祇園祭 山鉾巡行(1)


今日(7月17日)は、祇園祭の(前祭)山鉾巡行の日。
巡行スタートが朝9時なので、8時頃には四条烏丸に到着するよう出かけました。

四条烏丸に到着した時は小雨が降っていて、沿道は行き来するのに苦労するほど多くの人で埋め尽くされていました。
今年は3連休の日曜日ということで、去年の3倍の約19万人が訪れていたそうです。

23基の山鉾巡行の先頭を切るのが「くじ取らず」の長刀鉾(なぎなたほこ)。
鉾先に疫病邪悪を払う大長刀(おおなぎなた)をつけていることから長刀鉾と呼ばれ、刃は八坂神社に向かないよう、
南向きにつけられているそうです。
今では生稚児(いきちご)が搭乗するのはこの長刀鉾だけです。

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巡行の前、鉾の前からまず囃子方が乗り込みます。
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そのあと、お稚児さんが現れ、長刀鉾へ向かいます。
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お稚児さんは山鉾巡行での役目を全うするため、氏神である八坂神社の本殿にてお祓いを受けます。
この儀式は「お位もらい」とも呼ばれこの日を境に、お稚児さんは神の使いとして過ごすことになり、
公の場では地面に足をつけることが許されなくなります。
従って、「強力(ごうりき)」と呼ばれる男性の肩に担がれて移動し、鉾の上まで昇ります。
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9時になって、ちょうど雨も上がり、いよいよ巡行のスタートです。
勇壮な掛け声とともに巡行の先頭を切る長刀鉾が動き始めました。
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重量約11トン、地上から長刀の上まで約25mの鉾は、コンチキチンと祇園囃子を奏でながらゆっくりと進みます。
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四条麩屋町にさしかかった時に、神の領域の境界線として張られている注連縄(しめなわ)をお稚児さんが
刀で切り払う「注連縄切り」の儀式が行われます。
注連縄切りは「鉾がこれから神域に進むことを伝える」意味があるそうです。
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巡行中、町名が変わる度にお稚児さんが鉾の上で披露するのが「太平の舞」。
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鉾上からの「太平の舞」によって道中を清め、疫病の退散を祈ります。
鼓(つづみ)を叩くために両手に握ったバチを交差させ、その小さな体を大きく、
そして優雅に旋回させて胸に抱いた鼓を叩きます。
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この際、外に身を乗り出す体勢になるため、稚児係が後ろからしっかりとお稚児さんの体を支えています。
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鉾の背面を飾る装飾品は、3年かけて製作したという「旭日鳳凰図」。
縦3.5m・横1.8mで、黄金色の雲海から日が昇る様子や雌雄の鳳凰などが描かれ、
絹糸と本金糸の約360色の染糸を混ぜて織り込んだ約800色で表現されています。
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このあとも、22基の山鉾が続きます。






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by isshiyu143 | 2016-07-17 23:59 | 京都 | Comments(0)

祇園祭 鉾建て


四条通りの近くにある眼鏡店でいつも眼鏡を購入するのですが、先日お願いしていた新しい眼鏡が出来上がったということで、
今日(7月10日)、四条烏丸へ出かけました。


四条烏丸界隈では、今日から祇園祭の鉾建てがあちらこちらで始まっていたので、
前祭(さきまつり)山鉾巡行の先頭で稚児が乗る唯一の鉾、長刀鉾の鉾建てを少し覗いてみました。

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鉾建ては、釘を使わず縄で木材を固定する「縄がらみ」と呼ばれる伝統技法で組み上げられていました。
完成までに3日間かかるそうです。
7月10日 (午前)木の運び出し、組み木/(午後)縄がらみ
7月11日 (午前)縄がらみ/(午後)真木立ち上げ、屋根の設置
7月12日 (午前)車輪の取り付け、飾りつけ
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「縄がらみ」は、どの部分を固定するかも細かく決められていて、外側から内側から交互に通すなど縄をかけていく順番も複雑で、
ずれないように縄や木を木槌でたたきながら慎重に行われていました。
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編まれた縄の上からさらにバネのように絡めながら横方向に編むことで、ほどけないように固く結ばれ、
巡行での衝撃や鉾の歪みもうまく吸収してくれるそうです。結び目の美しさもあり見応えがあります。
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鉾の中心を貫く、長さが20m前後ある真木(しんぎ)の準備も行なわれていました。
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これが完成すると、鉾の高さが地上から屋根まで約8m、鉾のてっぺんに付いている鉾頭までは約25mで、
重量は約12トンになるそうです。
曳き初めは12日の午後3時半からあるそうです。
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14日の宵々々山、15日の宵々山、16日の宵山を経て、
17日午前9時から前祭・山鉾巡行、計23基の山鉾が祇園囃子にのって四条烏丸付近を出発。
四条通りを東へ向かった後、河原町通りを北上し、御池通りを西進します。
前祭・山鉾巡行の翌日から、後祭に向けて鉾建てが始まり、21~23日は宵山期になります。
24日午前9時半から後祭・山鉾巡行があり、計10基の山鉾が烏丸御池を出発し、前祭とは逆向きのコースを進みます。
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祇園祭が始まると、いよいよ夏本番という感じになりますね。
前祭の山鉾巡行が17日、後祭の山鉾巡行が24日、どちらかには行こうと思っています。






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by isshiyu143 | 2016-07-10 22:32 | 京都 | Comments(0)

ドレスデン ツヴィンガー宮殿


今回はドレスデン旧市街散策の続きになります。
旧市街で最後に訪れたのが、ツヴィンガー宮殿内のアルテ・マイスター絵画館。


この建物はアルテ・マイスター絵画館の入口になります。
絵画館には、ラファエロ・フェルメール・レンブラント・ブリューゲルなど、
ヨーロッパ古典絵画の名作が展示されていました。

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この作品は、アルテ・マイスター絵画館で最も有名なラファエロの「システィーナの聖母」。
絵画館入口のポスターやパンフレットで大きく飾られていていました。
絵画館1Fの正面奥に展示されていて、やはり一番の人気でした。
聖母マリアの左右には聖シクストゥスと聖バルバラ、画面下には二人の天使が描かれ、
十字架(またはひし形)的な構図となっています。
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次にフェルメール作品のある3Fへ行きました。
この作品は「窓辺で手紙を読む女」。
開放された窓から射しこむ柔らかな光と影を表現し、女性の複雑な感情を照らし出した
フェルメール独特な表現の作品になっています。
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これもフェルメールの作品で「取り持ち女」。
若きフェルメールの作品ですが、人物が見せる瞬間の動作や表情など高い描写技術で
鮮やかに描かれていました。
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館内の様子。多くの人が訪れていました。
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この作品は、リオタールの「チョコレートを運ぶ娘」。
パステル画で、漆塗りのお盆にボヘミア製のカットグラスに入った水を添えて、
マイセン磁器に入った泡立つホットチョコレートを運ぶ姿など極めて繊細に描かれています。

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ザクセン王フリードリッヒ・アウグスト1 世によって建てられた宮殿は、広い中庭をもつバロック様式の建築。
アルテ・マイスター絵画館入口の向こう側には「王冠の門」が見えます。
中庭は団体観光客がとても多かったです。
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宮殿入口の荘厳な建物。
この門の上部にはマイセン磁器で作られたスズランのような白いカリヨン(鐘)が40個あり、
時計はロレックス製とのことでした。
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宮殿にはアルテ・マイスター絵画館のほか、武器博物館、珍しい時計を集めた数学物理学博物館、
陶磁器コレクション、動物学博物館などがありました。
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フェルメールの作品は、現存する作品数がわずか30数点しかないと言われていますが、
このアルテ・マイスター絵画館で2つの作品を見ることができ、ベルリン絵画館でも
2つの作品を見ましたので、今回のドイツ旅行で4つもフェルメール作品を見ることができました。
また、フェルメールのほかラファエロなど多くの名画も堪能することができ、
とても充実したドレスデンでの散策になりました。






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by isshiyu143 | 2016-07-03 20:03 | 海外 | Comments(1)